UeTa Paint

RECORD

4.
粗塗り。

粗塗りというのは案外、初心者の苦手なモノの代表であるようです。

絵を描き始めたばかりの人は、どこか特定の場所を、“仕上げ”さながらに描き込んでしまうようです。

粗塗りは、想像や思いつきを「こんな感じか?」などと思いながら、少しずつ形にしていく段階です。

ザッと影を付けたり、色を乗せたりしながら「思ってたのと違って来たかも…」と、正解・不正解を感じ始める工程なので、間違っている事が分かった時も、まだまだ修正するのは容易です。

それとは逆に、「違って来た」が「思ってたもの」より良い時もあり、これからどこに向かって、努力とか時間を集中させるべきなのかを、明確にするタイミングでもあります。

もしも、この段階で一部分だけが、完成させられてしまっていたら、路線変更するべきであっても、終着点を変えられなくなっているかもしれません。

パソコンでイラストを描き始めたばかりの方は、「例え完成してしまっていても、デジタルだったら何十回でも塗り直せるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、実際には気力の方がもちません。一枚の絵を何十回も塗り直したりしていたら、描き続けること自体が憂鬱になってしまいます。

もし、少し色を乗せただけで「かっこいい」と思えるように描ければ、腕も疲れないし、短時間で完成するし、良いことずくめです。

作画の手順・段取りは、“楽に、簡単に”を目標に組み立てると良いと思います。

粗塗りはそれを実現してくれる、ありがたい手法です。